新年改めてのご挨拶は、お配りした職員向けの年頭所感をご覧になっていただき、今日はその裏面にある「嘘つきは、戦争の始まり」というビラを基にお話ししたいと思います。
読んでピンときた方も多いかと思いますが、このコピー文の肝は後段にある「いま、人類が戦うべき相手は、原発よりウィルスより温暖化より、嘘である。嘘になれるな、嘘を止めろ、今年、嘘をやっつけろ。」という文句です。
これは今年の1月7日にある商業新聞の見開き2面をぶち抜いた宣伝広告でした。某政党もなかなか味な宣伝をするようになったなぁと感心していたら、実は宝島社という出版社の企業広告でした。宝島社は他の新聞に、ローマの教会の壁にある「真実の口」を題材にした「敵は、嘘」という同趣旨の広告も出していたようですが、広告の意図は明白です。
ご存知の通り、この広告を見た直後には、安倍首相が沖縄辺野古沖では希少サンゴは移植してから埋め立てをしているかの如く発言し、それをNHKが事前収録しながら修正なしで報道する事態が問題となりました。つい最近では、毎月勤労統計調査を厚労省が偽装していたことがわかり、それを基にアベノミクスの成果を誇ってきた首相答弁の根拠が揺らいでいます。その他、裁量労働制に関する労働時間データや失踪した外国人技能実習生への調査票データのねつ造、森友学園問題での公文書改ざんまで、枚挙にいとまがないほどのうそ・偽りの政治を蔓延させてきた現政権への痛烈な批判がこの新聞広告には込められていると思います。
問題は、こうした骨のある宣伝広告の意図を汲み取れる国民がどれだけいるか、どれだけ沢山の国民の気づきにつなげていけるかということだと思います。
それぞれの持ち場、あらゆる生活場面で「嘘をやっつける」「嘘と戦う」取り組みを強めて行きましょう。