あわただしく衆議院選挙が終わって、その選挙結果の意味についてそれぞれの人が総括をしていることと思いますが、大変複雑な中身を持つ選挙結果だったような気がします。
外形的には自民党が大勝した訳ですが、安倍首相の個利個略と自民党の党利党略で始まり、その身勝手さに国民が目を向けた矢先に、民進党や希望の党のごたごたが起こり、野党議員のご都合主義も露見して野党への風が凪いでしまいました。結果、安倍首相は不支持だが自民党に入れるしかないという選択をした有権者も少なくなかったようです。そもそも小選挙区では有権者全体の25%、投票した人の48%のみで、議席の74%を自民党が占めるという民意を正しく反映しないねじれた選挙結果でした。
唯一の救いは立憲民主党が野党第1党の地位を得たこと、市民と野党との共闘を前進させる民主的政治勢力が全体として議席を増やしたことだと思いますが、一般のマスコミはこうした分析は大きく報道はしないので、個人の権利や自由や平和を大切にするリベラルな政党勢力の存在感をもっともっと大きくしてゆく必要があるでしょう。
さて、選挙中はしおらしく謙虚に嘘をつきまくり、それが終われば厚顔無恥にやりたい放題に政局運営するのが安倍首相の常とう手段です。もうすでに、選挙中は口をつぐんでいた憲法改正の動きを明言していますが、憲法を遵守する意識の一番低い人が憲法を改正すると声高に叫んでいることが一番恐ろしいことです。もう一つは今後の国会ですが、6月以後要求され続けた臨時国会を開かずに森友・加計疑惑から逃げ続けた挙句、9月末の臨時国会は冒頭解散の為だけになり、選挙後の首班指名の特別国会以後の臨時国会は来年1月まで開かない方針と言われています。来年まで7か月も国会機能停止を恣意的に続けるとしたら、その身勝手は決して許されないことです。
私たち横福協では、理事会機能が決して停止しないように、粛々と今後も任務を遂行してゆきたいと思います。
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11月理事会 理事長あいさつ
2017.11.11