本日は二点、報告させていただきます。
財政制度審議会の「建議」(2022年5月)で、介護保険サービスの利用者負担を現状の原則1割負担から原則2割負担にすることが示されました。神奈川民医連介護福祉委員会では、利用者・家族の声を直接聞く目的で、ヒアリング調査を実施しました。
その調査結果で、利用者負担が原則2割負担になれば、利用者・家族に大きな負担がかかることが明らかになりました。
負担が増えても多くの利用者・家族が「現状通り」のサービスを利用することを希望しています。その多くは「どのサービスも必要で中止や削減ができない」からです。また、実施された場合に利用が「中止・変更等」される介護サービス事業者への影響も非常に大きいとされています。年金支給が減る中、預貯金を取り崩し、生活費を切り詰めさせるような政策はすべきではありません。
二点目です。医科・介護事業所での水光熱費の暴騰は留まるところを知らない状況です。
汐田総合病院(319床)でのこの間の電気代ですが2020年度は月平均使用量 158,820 kWh 電気代(税込み)は2,782,738 円でした。
2022年度は1月までの月平均で、使用量155,244 kWh、電気代はなんと5,197,685円です。2022年の電力使用量は職員の努力もあり、58床を増床する前の2020年度比でむしろ低下していますが、電気料金が暴騰している状況が分かります。月平均料金ではおよそ120万円程度増えており、直近3か月では360万円増えています。年間では電気代だけで4,320万円をこえる上昇が見込まれます。
補助金(医療機関等物価高騰対応支援金)は水光熱費で1,200万円だったので、焼け石に水の状況です。水光熱費暴騰に見合った診療報酬上の加算を要望するものです。