2024年最初の理事会になります。元日に発生した能登半島地震による被害は、現在も数万を超える人々が避難所や宿泊施設に滞在したり、県内外の親族宅や被災家屋で過ごしたり車中泊で過ごすなどの生活を強いられています。ライフライン、わけても水道の復旧が遅れており、仮復旧はおおむね2月末から3月末までかかる見通しで、一部地域では4月以降となる見込みです。全日本民医連は石川民医連、輪島診療所等への支援を行っています。協会グループでも募金活動等に取り組んでおり、2月以降は医師・看護師らの人的支援を検討しています。引き続き息の長い支援活動が必要です。
2024年度は協会の理事、評議員の皆さんの改選期に当たります。当法人の特徴として、地域や職域の各団体から推薦された方々に、理事・評議員をお願いしている点があると考えます。1953年、汐田診療所の設立に当たっては「汐田(汐入・潮田)地区地元の有志が大師診療所の支援のもとに診療所設立発起人会を作り」「鶴見地区労・民主団体の役員も加わり」同年12月に職員三名で開所した、との記録があります。現在も建設労働者、生健会、新婦人、民商、学識者等地域で活躍する方々がわたし達の活動を支えて下さっています。こうした医療・介護・福祉以外の分野から選出された皆さんの経験と見識を通して、協会は活動方針を決定し実践することができています。医療の専門家でないからこそ出せる意見や疑問があります。それらをうかがう事は法人・院所の職員にとって何よりの学びになるのです。これからも地域の実情をお伝え頂き。率直な要望やご意見を、お寄せ頂きたく存じます。