今期最後の理事会となります。本日は、横福協グループにとって欠かすことのできない「教育・人材育成」の取り組みについて振り返ってみたいと思います。去る6月2日には神奈川民医連第17回 看護・介護活動研究交流集会が開催され、当法人グループから多数の演題が発表されました。いずれもよく練られた内容であり、発表者だけでなく職場が一丸となって作成にかかわったであろうことが想像できました。こうした学術発表に参加することも、重要な職員教育の一環であります。
法人には教育委員会が設置され、グループ独自で研修を企画運営し、また県連の制度教育に職員を派遣しています。そして職員は各職能別に様々な教育講座等にも参加しています。
さらに私が感じるのは、毎年初期研修医・看護師をはじめ各職種の新入職員を迎えて育成を図る作業もまた、立派な教育活動になっているという点です。初期研修医は地域医療研修で診療所とその周辺施設で1か月の研修を行います。診療所の外来、デイケア等のリハビリテーション施設だけでなく社会福祉法人、薬局等でも研修させて頂き、地域におけるチームでの医療・介護活動の実際を体験します。また社会福祉法人が開催している介護職員初任者研修では、協会グループの職員が多数講師を務めております。そして友の会の班会で協会職員が各種の講師を務めさせていただくことも、担当者の成長につながっています。このように研修医や介護人材の教育に当たること自体が、当該職員にとっての学び・経験となり、その後の自身の業務にも好影響を及ぼしていると確信する次第です。教育に当たる者にとっても学びとなる、これが当法人グループの医療・介護活動、ひいては経営にも好循環を生んでいる秘訣ではないでしょうか。
以上この2年の活動を、職員教育の視点から概観しました。